福知山での未就学児向け音楽公演研修レポート

2024年1月13日2024年4月9日

皆さまこんにちは、Locatell社員の袴田美帆です。

2023年12月23日(土)、一般社団法人福知山芸術文化振興会(以下：福知山芸術文化振興会)の主催事業として「第6回アートであそぼう！おとみっくと音の旅シリーズクリスマスの音をさがそう！」が開催されました。

弊社では福知山芸術文化振興会の公演制作をおこなっているため、この日は私も現場に行ってお手伝いさせていただきました。

今回は、前日の公演準備から当日の様子をご紹介します。

コンサート前日の準備について

私は現在リモートで働いているため、コンサート前日に普段住んでいる愛知県から京都府福知山市へ向かいました。

会場はJR福知山駅を出てすぐの市民交流プラザの市民交流スペース。

普段は講演会などで利用されることが多いこともあり、長机と椅子が並べられています。そのため、それらを移動させ、弊社代表の吉田と一緒にコンサートができる空間になるよう会場の設営をしました。

また、親子向けの公演では、授乳スペースとおむつ交換スペースの場所も用意しているので、各スペースの設営も行いました。プライバシーに配慮するため、それぞれの場所を分け、おむつ交換スペースに関しては男性の方もお入りいただけるようにしています。

今回、昨年の11月に入社して初めてLocatellが関わるコンサートの現場にお伺いしたのですが、細部に渡る気配りと、効率よく設営作業を行うことの大切さを感じました。

私も日本の丁寧な「おもてなし」の感覚を大切に、素早くかつ柔軟にマネジメントする力を早く身につけたいと思います。

また、親子向けの公演では、授乳スペース・おむつ交換スペースを用意し、見た目も楽しいカラフルなクッションや、マットを敷いたスペースを設置することで、様々なアプローチで市民の皆さんに「コンサートに行く」という体験を、楽しんでいただける空間が創り出されていると感じました。

公演当日の仕事について

今回ご出演くださったおとみっく皆さんは、2012年より音楽ワークショップ・アーティストとして、国際的に活動されています。

おとみっくは『様々な垣根を越え、誰でも参加できる音楽・どこでも実施できる音楽・一期一会でつくる音』をコンセプトに、独自の参加型音楽プログラムを世界中の人たちと共有しておられます。

本公演では、クリスマスをテーマに、アーティストと子どもたちが一緒に楽しめる、素敵な時間となりました。

開場中の産後ケア体験について

福知山芸術文化振興会主催の「アートであそうぼう！」シリーズは、18才以下は入場無料となっており、未就学児を対象とした事業内容が中心となっています。

また、社会課題を解消するための取り組みとして、開場時間に保護者の方々が抱えておられる悩みにアプローチできる体験や学びを設けることで、地域で子育てをされている方々をサポートされています。

この日は、産後指導士・坂野智美氏による産後ケア体験を実施。明るいクリスマスソングに合わせバランスボールを使い、出産後の体力づくりに繋がる体験だけでなく、産後うつの予防にも繋がるお話もしていただきました。

今回行った開場時の取り組みは、来年度も継続される予定です。

おとみっくの音楽ワークショップ

この日はクリスマス・イブの前日ということで、「そりすべり」や「あわてんぼうのサンタクロース」など、思わず口ずさみたくなるようなクリスマスソングをたくさん演奏していただきました。

また、アーティストのお二人が、子どもたちの名前を聞いて回ったり、みんなで輪になって踊ったりと、音楽を通したコミュニケーションも感じられました。

さらに、小さな楽器や、色のスカーフなど、道具をお客さま一人ひとりに配りながら、みんなで演奏する場面もたくさんあり、ただ音楽を聴くだけではない体験型のコンサートとなりました。

公演終了後はダイジェスト映像を制作

弊社では、福知山芸術文化振興会の主催事業のダイジェスト映像を制作しています。

ダイジェスト映像は、主催事業の記録映像になるだけでなく、アーティストのプロモーション映像としても活用していただくことが可能です。

私はダイジェスト映像を制作する際に必要なカット指示を担当しています。

まずは公演の映像を最初から最後まで鑑賞し、公演の見どころや、アーティストの特徴や個性が伝わるシーン、お客さまの喜びが感じられる部分などを、どうやったらうまくまとまるのかを考える必要があります。

私はサクソフォン奏者でもあるので、この業務はアーティストとしてもすごく勉強になっています。