皆さんこんにちは、株式会社Locatell 社員の坂根ここのです。
4月に株式会社Locatell(以下ロカテル)に入社してから半年が経ち、10月からは正社員として働いています。
入社してからの半年間は、芸術文化イベントの制作や地域情報誌「Fukuchiyama Magazine」の取材・執筆、SNS発信など、多彩な業務を経験してきました。
この記事では、現場で学んだことや、私個人とのつながりを振り返りながら、これから目指していきたいことについても書いていきます。
半年間の研修について

ロカテルでは、様々な芸術文化イベントの制作を行っています。
そのため、入社後すぐから、研修として様々なコンサートやワークショップ、講座に参加させていただきました。
それぞれの場所で学んだことは、ロカテルが制作を務める、一般社団法人福知山芸術文化振興会のサイトでご紹介しています。
また、研修に沢山参加したことで、フットワークが軽くなったことも大きな成果です。
最初の頃は、「こんなものがあるから行ってみたら?」と教えていただいて初めて情報を知ることが多かったのですが、回数を重ねるうちに、SNSなどを使って自分で情報収集できるようになってきました。
今は興味があるものを見つけたら、自分で予定を立てて現地に足を運んでいます。
予算を立て、交通手段や宿泊先を決め、体験後にはSNSなどで体験を記録するという流れに慣れてきたことで、自分の体験活動をマネジメントする力もついてきたことに気がつきました。
研修に送り出してくださった上司や先輩、現地で受け入れてくださった方々には心から感謝しています。
半年間で経験した業務内容と学んだこと
ロカテルは、プロモーション事業、クリエイティブ事業、アート事業、キャリア支援事業など、幅広い事業を展開しているため、担当している業務も多岐に渡ります。
プロモーション事業での記事の取材・執筆

4月から8月までは、『Fukuchiyama Magazine』に掲載するカフェやレストラン、地域で活躍する人などへの取材と、記事の執筆を担当しました。
最初は決まった質問しかできなかったり、最適な写真を選ぶことが難しかったりと、反省の連続でした。
記事の完成を見据えた取材の難しさを痛感しましたが、30件以上の取材を経験する中で、相手の話し方に合わせて質問の仕方を変えながら、その場で話を深掘りしていくことにも徐々に慣れていきました。
また、取材後の執筆業務では、文字起こしから叩き台を作るまでに、最初は膨大な時間がかかっていましたが、プロの編集者の方の文章を参考にしながら、効率よく伝わる文章を書くことを意識して、地道に執筆作業を進めました。
その結果、『Fukuchiyama Magazine』や企業の社員インタビューの記事をご覧になった取材先の方から、「素敵な文章にしてもらえて嬉しい」「また取材や執筆をお願いしたい」と言っていただけることもあり、お店や人の魅力を写真や文章で伝えることのやりがいを実感しています。
今後も取材・執筆の経験を積み重ねながら、より充実した記事を書けるようになりたいです。
アート事業での事務局業務・SNS発信

6月末には東京都調布市で開催された、調布国際音楽祭でSNS発信を担当しました。
これまで全くSNSを使ってこなかった私にとって、この業務はとても難易度の高いものでした。
入社して最初の1ヶ月ほどは、先輩が投稿しているチケット情報や公演案内を見ながら、投稿文の作り方や作業の流れを学びました。
その後、先輩から投稿作業を引き継ぎ、インスタグラムやXのアプリの使い方を覚え、投稿文を自分で考えるようになりました。
現場に入ると、アップする動画や写真が次々と届き、その都度スピーディーに対応しなければならず、めまぐるしい毎日でした。
戸惑うことも沢山ありましたが、それでも一生懸命、投稿を続けました。
その結果、徐々に一つの投稿にかかる時間が短くなったり、自分で判断できる部分が増えてきたりと、成長している実感があり、やりがいも感じられるようになってきました。
入社してすぐの私にとっては、覚えることがたくさんあり、大変なこともありましたが、この現場でのトレーニングが、今となっては様々な事業でのSNS発信で、しっかり役に立っていると感じています。

また、9月には兵庫県丹波篠山市で行われた、丹波篠山国際ヴィオラマスタークラスの事務局業務を担当しました。
事務局の業務は初めてのことばかりでしたが、先輩に教えていただきながら、会期前にレッスンのスケジュールを組んだり、チラシやプログラムの校正作業をしたりしていたことで、概要を把握してから現場に入ることができました。
そうしてしっかり準備をしてから現場に入ったことで、イレギュラーなことが起きても、状況の理解は比較的早くできたように感じています。
クリエイティブ事業でのディレクション

クリエイティブ事業では、誌面・チラシ・SNSに関わるデザインや撮影・編集の実務に取り組みながら、ディレクションに必要な視点を少しずつ養っています。
コンサートやイベントの際には、写真や動画を撮影し、編集してからSNSに投稿するという業務があります。
最近では、写真や動画の撮影、撮影後の色味の編集などを担当することが増えてきました。
これまで全く触れてこなかった分野なので、色味の違いがわからなかったり、より美しく撮影するための技術が乏しかったりと、思い通りにいかないことも多々あります。
それでも諦めずに、その都度アドバイスしていただいたものを見て、「こうすればよかったんだ」と学び、実践に移しているところです。
文化芸術イベントの制作・運営

ロカテルが制作を手がける、一般社団法人福知山芸術文化振興会では、イベント前後の事務作業を担当しています。
イベント前には、後援申請の提出やチラシ作成、広報活動を、イベント後には、後援報告や開催レポート、SNSなどを通して、イベントの雰囲気や成果を発信しています。
企画を通しての学びを共有するために、出演者と一緒に振り返りの時間を設けることもあり、企画から振り返り、次回の企画まで一貫して丁寧に取り組むことがとても大切なのだと学びました。
そして、現在は来年度の企画を立てるという業務にも挑戦しています。
予算を立てたり、小学校にアウトリーチ公演の提案をしたりと、企画を一から立ち上げていく難しさを痛感しながらも、ひとつのイベントを形にしていく楽しさを感じています。
運営から企画へと、少しずつ関わり方が広がっているので、さらに責任感をもって、イベント制作に力を入れていきたいと思います。
ロカテルでの経験と、個人活動のつながり

私は、ロカテルで働く傍ら、こども音楽療育士・保育士としても活動しています。
個人事業主として開業届を出すところから、サイトやSNSの構築なども、会社でサポートしていただいて、ようやく活動が動き始めました。
詳しい事業内容は個人サイトをご覧ください。
個人の活動では、ロカテルで経験したことをダイレクトに活かすことができています。
また6月には、福知山芸術文化振興会の公演にアシスタントファシリテーターとして出演しました。
先輩方と一緒に公演をつくる中で、プログラムの組み立て方や、本番に向けて準備を積み重ねるプロ意識の大切さを現場で体感できました。
個人活動で音あそびをする際にも、学んだことを活かして曲を選んだり、本番に向けて計画的に準備を進めたりすることができるようになってきたと思います。

また、京都府北部の7市町に特化した新しいキャリア支援サービスNorth Kyoto Careerの立ち上げに関わる中で、サービスの設計方法や伝わりやすい情報発信の仕方を実践的に学べていることも、貴重な経験となっています。
個人活動では、ロカテルで培ったやり方をそのまま応用して、情報発信をすることができています。
さらに、ロカテルではリモートと対面のハイブリッド、フレックス制(コアタイムなし) という働き方を採用しており、自分で働く時間や場所を調整できる点も大きな支えになっています。
本番の日や練習が必要な時には、個人の活動を優先しながら働くことができ、無理なくバランスをとることができています。
本番が近づくと社内で応援してもらえる温かい雰囲気も、とても励みになっています。
こうした環境と経験のおかげで、自分が本当にやりたい活動を、より自信をもって進められるようになりました。
ロカテルでの仕事と個人活動が互いに響き合い、双方の成長につながっていることを強く実感しています。
今後チャレンジしたい3つのこと

1 業務の効率アップ
私がチャレンジしたいことの1つ目は、業務の効率アップです。
前職では、週5日8時間という、決まった形で働いてきた私にとって、リモートと対面のハイブリッドで、フレックスタイム制という勤務形態は、初めての経験で、試行錯誤の連続でした。
特に課題に感じているのは、時間の使い方と優先順位の付け方です。
つい最近まで、タスクが溜まりがちになってしまい、何から手をつければ良いか分からなくなって、混乱してしまうこともありました。
効率よく業務を進めるためには、まだまだ工夫や慣れが必要だと感じています。
その都度、先輩に聞いたり、自分でも様々な工夫をしてみたりしながら、少しでも時間短縮できるように努力を重ねていきたいです。
2 コミュニケーションの円滑化
2つ目にチャレンジしたいことは、コミュニケーションを円滑にすることです。
保育士という現場職からの転職で、想定外に苦労したのは“文字で伝える”ということでした。
これまで全て口頭で情報共有をしていた私は、メッセージでのやりとりの文章が長くなってしまったり、反対に必要な情報が抜けてしまったりすることがありました。
必要な情報を簡潔に伝えることや、状況によって自分の考えも加えることが大切だと教えていただき、今は、相手が返事をしやすい文章を意識しています。
3 音楽的な知識の習得と技術のスキルアップ
3つ目にチャレンジしたいことは、音楽的な知識の習得と技術のスキルアップです。
プロの音楽家の方々と共演したり、国際的な音楽祭やマスタークラスの業務に携わったりする中で、やはり自分には音楽的な知識と技術がまだまだ足りないと感じました。
様々な音楽に触れたり、理論を学んだりすれば、音楽関係のSNS発信やコンサートのダイジェスト動画を作るときの“見方・考え方”にも変化が生まれるはずだと感じています。
そこで、今はピアノのレッスンに通ったり、合唱サークルで活動したりしています。
また、来年度からは学校に通い、本格的に音楽療法の勉強を始めることにしました。
会社の業務とのバランスを取りながら勉強していくことになりますが、充実した時間になるように、精一杯頑張りたいと思います。
以上のような3つのチャレンジをしながら、さらにスキルアップできるように努力していきたいと思います。
まとめ

この半年間を振り返ると、“はじめて”の連続でした。
イベントの企画や運営、取材・執筆、SNS運用など、すべてが未知の世界で、戸惑いも多くありましたが、その分だけ学びの大きさを感じています。
周りの方々に助けていただきながらではありますが、「自分でもここまでできるようになったんだ」と実感する瞬間が増えました。
また、アート事業の現場を通して、人と人が芸術文化によってつながっていく瞬間に何度も立ち会いました。
特に福知山芸術文化振興会での業務では、自分にとって大切な「音楽」と「こども」というテーマから広がる多様な活動の可能性に出会い、この仕事を選んで良かったと心から感じています。
これまで培ってきた保育士としての視点だけでなく、本当に幅広い視点をもつことができるようになってきている今だからこそ、豊かな芸術文化を多くの人に届けること、そしてその魅力を共有していくことを、さらに大切にしていきたいです。
これからも、ロカテルでの仕事と自分自身の活動を掛け合わせながら、一歩ずつ丁寧に、そして楽しんで歩んでいきたいと思います。

